スクワットはトレーニング種目の中でも最もベーシックなトレーニングの一つです。しかしながら、股関節における形状や筋肉の柔軟性、可動性などから個人差が大きく出る種目だと感じています。
私がとても感銘を受けた記事がこちら↓
最近ではid:health--lifeさんがより専門的な知識を交えながらご紹介されています。
つまりは「スクワットは肩幅程度に脚を開いて...」といった教科書的なやり方はあるものの、それをそのまま適用するのは
割と難しい種目なんだと思います。このことについて、私の経験を交えながら考えたいと思います。
スクワットのしゃがみ方は簡単そうで難しい
私は元々ワイドスクワットを行っていました。競技で脚を開く動作があるので、その方がより効果的だと考えていたからです。今ではこの考え方は少し違うなと感じていますが、当時はそう信じていました。
しかしながら重量を少しずつあげていくと、どうしても引っかかりというか何というか、足の付け根周りに違和感を感じるのです。おそらく内転筋や恥骨筋の起始部あたりです。それでも無理をして続けると痛みになり、歩けないような状態になることもありました。そうしてまた軽い重量に逆戻り。この繰り返しの期間が続きました。
膝を痛めやすかったこともあり、足幅の狭いスクワットはあまりやりたくありませんでした。それであれこれ話を聞いたり、パーソナルトレーニングを受けたりしたのですが、結局なかなかいい落とし所がなく、試行錯誤が続きました。
その時、上記のサイトに出会いました。私が痛めたのは筋肉なので、単に柔軟性などの問題かもしれません。ただ骨の形が人によって大きく違うこと、それがゆえに教科書的なスクワットフォームでは関節を痛める人がいることに驚きました。
それからは自分が理想とするフォームや強化したい筋群ありきのスクワットではなく、「自分が気持ちよくしゃがんで、立てる」スクワットを考えるようになりました。当然柔軟性や可動性も問題である可能性がありましたので、それらを改善するようなドリルも取り入れるようにしました。ちょうどいいタイミングで、良いトレーナーの方に教えて頂いたのも大きかったと思います。今ではワイドスクワットはスッパリ諦めましたが、内転筋周りの痛みはほぼ出なくなりましたし、ちゃんと機能も向上しています。膝も痛くありません。重量も順調に伸ばせるようになりました。
私の経験なので、これが大半の人に当てはまるかどうかわかりません。どんなフォームでも問題なく実施できる人もいるでしょう。ただ困っている人も中にはいるかと思いますし、「これでいいのか」と悩みながらスクワットしている人もいるかと思います。まず言えることは、痛みを感じるフォームはいくら教科書的に正しくても、当の本人にとっては全く正しくない可能性がある、ということです。ですのであくまで個人的な意見ですが、「キレイなフォーム」を追いかける必要は決してなくて、効率的とかそういうのを抜きにして、自分なりに痛みのないしゃがみ方を模索する作業を優先する方が、健康には良いのかなと思っています。
さて、詳しい話や理屈については専門の方に任せつつ、スクワットのスタンスを決めるために私が取り組んだことだけ、以下にご紹介しようと思います。
私のスクワットでのスタンスの決め方
軽い棒状のものを持っておもむろに立ちます。棒を肩幅より少し広めの幅で握って、頭上に掲げます。
そしてその状態でフルスクワットします。力を抜いてボトムでバウンドするようなイメージで行います。
この中で、足幅を広げたり狭めたり、足先を閉じたり開いたり、色々スタンスを変えてみます。
左右非対称でもかまいません。私の場合は右側が少し足先が開き気味になっています。
様々試してみると、ひっかかりがあったり、余分に力を入れないと立てないスタンスがあります。
そういったスタンスは良くありません。しゃがむ時も立ち上がる時で同じ姿勢で動けて、かつ一番切り返し
がスムーズにできるポジションが見つかると思います。
それがスクワットでのスタンスです。
このスタンスを覚えて、バーを担いでスクワットをします。はじめはすぐ忘れそうになるので、アップの際や
インターバルの際に何度も確かめてみてください。
要はオーバーヘッドスクワットのように重心が一番高い状態で、安定してスムーズに動けるスタンスが
その人に合ったスタンスであるとの考え方です。
最後におすすめのドリルをいくつか紹介します。
おすすめのドリル
上記のエクササイズを実施していると、以下のようなことがあるかもしれません。
- ボトムでかかとが浮いてしまう
- 下がりきれない
- 腰が丸まってしまう
これらは関節や骨格の形状に由来するものもあるかと思いますが、単純に柔軟性や可動性の問題であることもあります。 これも専門家の素晴らしい動画がたくさんありますので、これらを交えながら紹介していこうと思います。
World's Greatest Strechは知っておいた方が絶対良い、万能型のストレッチです。
広背筋のストレッチドリル(その1)
広背筋のストレッチドリル(その2)
股関節周りのドリル(その1)
股関節周りのドリル(その2)
股関節周りのドリル(その3)
股関節周りのドリル(その4)
股関節と足関節の両方にアプローチするドリル
足関節周りのドリル
スクワット前に実施するモビリティドリルです。後半2つ以外は大抵やっています。