「今日のトレーニング」にある通り、私はいつも朝にトレーニングをしています。朝イチの時間帯は仕事やプライベートの予定が入りにくいことから、安定して時間確保しやすいです。また、精神的にフレッシュな時間帯ですので前向きな気持ちで取り組むことができます。ですので、個人的には夕方や夜より、朝にトレーニングを予定した方が継続はしやすいと思っています。
しかし朝にトレーニングをする際にはいくつか気をつけないといけないことがあります。その1つが水分補給です。昔ポカリスエットのCMでもありましたが、睡眠中は汗や呼吸によって思っている以上に体内の水分を消費しています。水分不足の状態でトレーニングに望むと熱中症だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
実際に私はジムでトレーニング中に、心筋梗塞で倒れたと思われる中年男性に遭遇しています。いつも見かける方で、トレッドミルでいつものように走っているなと思っていたら、突然バタンと倒れて動かなくなってしまいました。慌てて救急車の要請とAEDの処置をしまして事なきを得ましたが、個人的には「自分でも起きうることだよな」と非常に怖さを覚える事件でした。
(少し話が逸れますが、これを書きながら感じているので一言付け加えます。)
そういった意味ではスタッフがいない時間帯がある24時間ジムで、一人でトレーニングするのは危険が伴います。確かに価格は安いのですし、いつでもどこでもトレーニングができる利点は他に代え難いものがあるのですが、万が一の事態が起きたときにスタッフがいないのは死に直結します。その辺のリスクを十分に理解して利用した方が良さそうです。ウエイトを取り組む方なら、例えば高重量で粘るのは控えた方が良くて、あっさり潰れた方が良いです。
後半で私の個人的な対処方法を書いていますが、その前に水分不足で起きうる運動中のトラブルについて、知識として持っておく方が良いと思いますので、参考情報を掲載します。
水分不足が原因となって発生しうる病気
厚生労働省で水分不足になると発生しやすい主な病気が掲載されています。
熱中症
おそらく運動が好きな方で一番はじめに思い浮かべるのは熱中症でしょう。これからの季節はさらに気温が上昇することから、注意が必要です。
たまたま河森先生のサイトでも熱中症対策が紹介されています。
脳梗塞
脱水状態を起点として、脳内の血管が詰まり、血流が途絶えることで脳の機能障害が発生する病気です。
熱中症との違いの見分け方として「FAST」があります。
心筋梗塞
これも脱水状態を起点として、心臓内の血管が詰まり、血流が途絶えることで脳の機能障害が発生する病気です。
心臓に焼け付くような、締め付けられるような痛みがあるそうです。
以下に、私が朝にトレーニングをする際に気をつけていることについて、いくつかご紹介しようと思います。
トレーニングをするにあたって、水分補給について気をつけていること
就寝前にちゃんと水分を摂る
睡眠中にも水分が消耗されることから、就寝前には必ず水分を摂っておきます。利尿作用があるコーヒーやビール、緑茶などではなく、普通の水や麦茶で水分を摂りましょう。
起床直後の尿の色を確認する
起きたらまずトイレで用を足すと思いますが、その際の尿の色は確認しておきます。尿の色で脱水の程度を確認することができます。
起床後の尿の色は濃いことが多いですが、毎日確認していると色の濃さが「いつも以上」かそうでないかがわかります。 濃い場合は脱水の程度が強いので、いつも以上に水分を大目に摂ります。
起床直後の体重を測る
次に体重を測ります。前日の体重より1kg以上減っている場合は、脱水を疑います。これは減量期も含めてそう考えて良いと思います。仮に減量期でカロリー収支を-500kcalと設定していたとし、全て脂肪により減量できたとしても、
500kcal ÷ 7200kcal/kg ≒ 0.07kg
程度の変化しかありません。ただ、筋グリコーゲンの枯渇が原因で1kg程度は減少することはありますので、前日の食事内容を振り返って原因を探ることは大事です。
疲労感を感じるときは様子を見る
尿の色や体重、体の疲労感などを踏まえて、すぐにジムに行ける気力がない場合は、30分でも1時間でも様子をみます。テレビを見たり、ゴロゴロしながらストレッチをしても良いかもしれません。 ジムに移動する際にも、歩きながら股関節や手首・足首、肩周り・首周りがちゃんと動くか確認して、体調の良し悪しを見極めます。
ワークアウトドリンクには塩をひとつまみ入れる
筋力向上や筋肥大のためにトレーニングをしている方には、BCAAやEAA、糖質といったサプリメントに気を使う人も多いですし、これらはトレーニング効果に「+α」を加えるかもしれません。 しかしながら、トレーニングで一番大事なことは健康を失わないことだと思います。夏場は特に普段飲んでいるドリンクに、塩をひとつまみ加えてナトリウム不足を補います。
休みの日もしっかりに摂る
意外な盲点として、トレーニング日以外の日の水分補給が十分にされていない場合があります。トレーニング日はワークアウトドリンクや、プロテインなどで、なんだかんだ言って水分補給の機会が多いのですが、休みの日はそのことを見落としがちです。
まとめ
水分補給は健康の基本のキだと思いますが、どうしても疎かにしやすいポイントだと思っています。これから暑くなりますので、家族の健康サポートのためにも水分補給についての知識を得ておきましょう。