今年も24時間テレビが終わりました。毎年これが終わると夏の終わりといった感じがしますね。やれ感動の押し売りだ、出演者はギャラをもらうなと何かと批判の多い番組でもあります。
このブログのテーマのひとつは健康なので、駅伝を取り上げたいなと思います。私自身は殆ど見ていなかったのですが、いとうあさこさんの朦朧とした様子は非常に印象に残っています。
24時間TV嫌いだから観てなかったけど、今チャンネル変えてみたら、ランナーのいとうあさこさんが信号待ちで意識朦朧としてる。周りが止めずに無理させて感動させようとしてるんなら最低の番組だな。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) August 25, 2019
特に近年の球数制限の問題や、インターハイの過密日程の問題に敏感な方からすると、あのシーンは本当に憤りしか感じなかったかと思います。あれだけの距離を走ってきているので演技をする余裕もありませんし、あの表情はその時のコンディションをそのまま表していたかと思います。疲労や脱水で非常に危険な状態だったのではないでしょうか。他のランナーの方も十分なトレーニングを積んでいない状態で走っていたり、膝や股関節に痛みを感じながらも走るシーンがあり、「無理」というよりは「無茶」だと感じることが多かったかと思います。それで、上記のツイートのように厳しいコメントをされるプロの方もいらっしゃるわけです。
看過できない問題ではあります。周囲にはプロのトレーナーや医療関係者はいなかったのでしょうか?健康よりもTV番組の進行を優先しているように見受けられます。ただ私は少し見方が違います。なんというか、このあたりは価値観の違いなのかなと思います。球数制限の問題や、インターハイの問題は別ですよ。未成年が関わっていますし、健康が絶対的に優先されるべきだと思っています。ただ24時間テレビで無茶しているのは大人なので、「もう何もいうまい」といった心境です。
テレビは今でも世の中に大きな影響を与えるメディアです。ですから健康をないがしろにした企画はやめて頂きたいですが、そうもならないのでしょう。SNSなどで違った見方に触れられる機会が沢山ありますし、大人なら自分に馴染む価値観を作り上げると同時に、他の価値観も認める方がいいのかなと思うのです。いい大人が走っていますので、本人の責任でもありますし。怪我してでも走りたい何かがあるのかもしれませんし。
健康は大事にしましょう。健康に関する知識を充実させましょう。健康の為に時間やお金を割きましょう。無茶はやめましょう。でもそれが出来ない人もいますよね。そう思った24時間テレビの駅伝でした。